渓流釣りを、TVや雑誌で紹介されているのを見た事がある方の中には、その格好を見て、「すごい装備しているなぁ」と思った事がある方が数多くいるかと思います。
ここでは、その装備が、実際の現場でどの様な効果をもたらすのかを、解説をしつつ、最後におすすめの商品も、紹介して行こうと思います。
装備の重要さが分かると、釣果も上がりますよ!
>>Contents
ウェーダーで釣果が変わる!?
まず最初に、沢登り(渓流の流れの事を沢と呼びます)をしながら、イワナやヤマメを釣る渓流釣りはとても危険です。
その事は、現地に行くと容易に体感する事が出来ます。
沢を渡り、濡れた岩肌を登って行きますから、水に濡れない様にウェーダーを装着し、滑らない様にウェーディングシューズ(靴)を履き、安全対策を施します。
そこまで準備して、初めて渓流で、安心して釣りが出来る様になるのです。
もし仮にウェーダーがなければ、早い段階で沢を渡れなくなり、釣行を断念しなければならなくなります。
そうなると、当然に釣果に大きな影響が出てきます。
私も最初のうちは、その辺のポンドでバスを釣る感覚のまま、軽装で渓流に出かけましたが、見事に釣りにならなくて途中で引き返して来た事が何度もありました。
対策として、ウェーダーを買ったのですが、腰までのヒップウェーダーを買ってしまい、その後の釣行でも、途中までしか行けないという状況が多々あり、結局胸まである、チェストハイウェーダーに落ち着きました。
ですので、ウェーダーを買うなら、胸までのチャストハイウェーダーを、最初から購入する事をおすすめします。
※安価で、ウェーダーとシューズが一体のチェストハイウェーダーが出ておりますが、そちらはあまりおすすめ出来ませんので、ご注意下さい。
渓流用のウェーディングシューズ(靴)は、どれを選ぶのが良いのか
ウェーダーと同じく、ウェーディングシューズ選びにより釣果も変わります。
なぜ靴で釣果が変わるのかと言うと、滑るのが怖くて意識散漫になり、釣りに集中が出来ず、結果的に釣果に悪影響を及ぼすからです。
実際の釣行では、当初渓流に出る前に想像している以上に、ツルツルと滑り、多くの方は遡行の不慣れもあって転倒します。
そうならない様に、現地の状況に合わせて、出来る限り滑らないシューズを選ぶ事がとても重要になります。
シューズのソールに注目
さて、シューズを買うと言っても、適当に買うのは、おすすめ出来ません。
それに、滑らないシューズと言われても、何処を見れば良いか分かりません。
そんな方は、先ず、シューズの裏側のソール(靴底)に注目して下さい。
このソールの材質には、大きく分けて2種類あります。
フェルトを使ったフェルトソールと、ゴム底のラバーソールです。
どちらが、滑らないのかではなく、釣り場にあった靴を購入する事が重要です。
どちらも、滑らない様に工夫がされています。
私の経験から言うと、日本の様な小規模の山岳渓流には、ラバーソールよりもフェルトソールの方が岩肌をしっかりと捉えて、安全性が高いと感じます。
しかし、雪が降る地域ですと、フェルトソールに雪が分厚く付着し、すぐにシューズが重くなり動きづらくなりますし、雪がソールに付着したまま、濡れた岩肌を歩く事になるので、とても危険だと感じます。
一方ラバーソールは、雪がソールに付着する事がなく、さらに、ソールにスタッグ(滑り止め金具)を取り付けられるので、雪の時はフェルトソールより歩きやすいし、安全だと感じます。
この事から、雪の心配のないエリアでの釣行では、フェルトソールのシューズをおすすめします。
時期によって雪が混じる様なエリアでの釣行では、1足目はラバーソールをおすすめします。
その後、余裕が出来て来たら、2足目は違うソールのシューズを、持っていると便利ですよ!
フィッシングベストの必要性は釣法により変わる、むしろリュックがおすすめ。
フィッシングベストは、ルアーやフライ、餌釣りと釣法によって必要性は変わります。
渓流釣りにおいて、それほど必要なものでは無いと、私は感じます。
細かい小道具の多いフライフィッシングや、餌釣りに関しては、ある程度便利かと思いますが、システムを組んでスナップを取り付けてあるルアー釣りでは、あまり必要ではない場合もあります。
ルアーケースをリュックに入れたり、ラニヤードを使えば、ベストは必要ないと私は思います。
私も、今はベストは使用していなくて、リュックとラ二ヤードで遡行しています。
ラニヤードには、フォーセップやクリップ、そして小さなルアーケースを掛けていれば、動きやすいし、見た目もスッキリしていて、意外にオシャレだと思います。
リュックは、転倒時の後頭部の損傷及び、背骨の保護の安全面の確保という意味で、意識的に必ず背負って出かける様にしています。
なにせ、渓流では一人という場合が多いですから、自分の身は自分で守るのが基本です。
ですので、ベストが必要か不要かは個々の判断にお任せしますが、リュックは背負って行く事を強くおすすめします!
2017年6月に私は実際に山肌から沢へ転倒し、顔面打撲と左腕上腕骨の骨折と言う大怪我をしました。
幸い、後頭部や背骨の安全は確保していたので、障害が残る様な事故までは発展しませんでした。
皆さんも渓流へ出かける時は、十分な安全確保をして行きましょう!
おすすめの渓流釣り用ウェアー
おすすめのウェーダーはこれ!
・FS stocking foot/simms(シムス) 35000円
私も愛用をしているアメリカのメーカーで、デザインと機能性抜群のチェストハイウェーダー。
コストパフォーマンスもすごく高い。
・メンズ・リオ・アズール・ウェーダー/patagonia(パタゴニア) 34020円
言わずも知れたアウトドアブランドのパタゴニアが、その他のアウトドアのノウハウを活かして作ったウェーダー。
スキー、登山、クライミング等、過酷な環境下で耐えるウェアーを手がけるパタゴニアならではのパフォーマンスウェーダーで、価格も安くsimmsと並びコスパが高い。
おすすめシューズはこれ!
・Headwaters boot/simms(シムス) 27000円
シムスの、リーズナブルでコスパの高いウェーディングシューズ。
足首がしっかり固定され、山岳での捻挫を防ぐのにも重宝。
フェルトソール、ビブラムソール(ラバーソールの事)のどちらもあります。
・ウルトラ・ライト・ウェーディング・ブーツ/patagonia(パタゴニア) 25920円
パタゴニアのブーツは、軽量で動きやすく丈夫。
こちらも、フェルトソール、スティッキー(ラバーソールの事)のどちらもあります。
おすすめフィッシングベストはこれ!
・master vest 日本限定モデル/simms(シムス) 24000円
デザイン、機能性、価格と知名度を兼ね備えたsimmsのベスト。
・コンバーティブル・ベスト/patagonia(パタゴニア) 9504円
どんなフィールドでもそつなく使える、パタゴニアの軽量ベスト。
※今回紹介した海外メーカーのどちらにも、おしゃれなリュックがあるので、合わせてチェックして下さいね!
●価格参照サイトは
○BLUE DUN 新宿(simms正規取扱店)
○patagonia