
近年人気のあるトラウトのルアーゲーム。
この人気に火を着けたのは、バスフィッシングでおなじみの村田 基氏による管理釣り場でのルアーゲームの放送頻度の高さと、その管理釣り場で行われるトラウトキングの大会と言って良いでしょう。
その後、エリアトラウトがメインであったルアーゲームも、現在では渓流ベイトフィネスの登場で自然渓流でも楽しむ事が出来るようになりました。
これからトラウトゲームを始める方に、トラウトゲームに必要なリール選びとタックルの解説、最後に本気で始めたい初心者の方へのおすすめリール3選をご紹介したいと思います。
>>Contents
トラウトリールはバスゲームやソルトゲームのリールと何が違う?
バス釣りや、ソルトゲームでも同じく、スピニングリールや、ベイトリールを使います。
現在、既に他の釣りをしていて、リール、ロッド、ラインを持っている方もいると思います。
そこで、そのリール、ロッド、ラインは、「トラウトゲームでは使い回せないのか?」と言う素朴な疑問が良くあります。
その答えは、
「ライトタックルなら、使い回せます!」
しかし、「自然渓流では使えませんが、管理釣り場なら魚は釣れます。」と言う補足付きです。
理由は、ルアーウェイトが0.5gから6.0g程度を使うトラウトゲームでは、あまりハードなタックルだとルアーが投げられないためです。
この事から分かる様に、トラウト専用リールは軽量なルアーを、できる限りストレスなくキャストできる様に作られています。
トラウト専用リールを購入し、ストレスなくトラウトゲームを楽しむ方をおすすめします。
トラウトゲームでのスピニングリールとベイトリールの考え方について
最初のトラウトゲーム用のリールとして、今購入するなら「ベイトフィネス用のリール」がおすすめです。
テレビや雑誌のトラウトゲームで使われているリールは、スピニングリールが一般的には多い印象ですが、それは2013年までの話です。
2014年に渓流ベイトフィネスが登場し、自然渓流におけるネイティブトラウトをベイトタックルで狙う事が出来る様になりました。
要するに、軽量ルアーをベイトタックルで扱える様になったのです。
そのベイトタックルのリールを『ベイトフィネスリール』と呼びます。
ベイトリールとは、区別されたリールで、渓流専用に最適化されたリールです。
このベイトフィネスリール(BFS)の登場で、トラウトゲームにおける、スピニングリールの優位性は、ほぼ無くなりました。
湖をメインの釣り場に考えるならば、スピニングはあっても良いですが、最近の普通のベイトリールの飛距離性能を考慮するとベイトリールで良いとも言えてしまいますね。
トラウトリールの性能解説、選ぶポイントはここ!
管理釣り場や自然渓流がフィールドとなるトラウトゲームでは、リール性能の中でも飛距離に関する部分は必要ありません。
20mも飛ばせれば管理釣り場では普通に釣りができますし、それ以上飛ばすと逆に他の人たちに迷惑になることもあります。
自然渓流では、10mから15m位しか使いません。
一番大きなリール選びのポイントとしては、好みのギア比と軽量ルアーを投げた時のライン送り(フィネス性能)の良さですね。
自然渓流を視野に、ネイティブトラウトを狙うならば、ギア比は8:1以上のエクストラハイギアがおすすめです。
釣りの初心者で、管理釣り場のエリアトラウトから楽しむなら、スピニングタックルでもベイトタックルでも、ギア比が6:1位のノーマルハイギアリールが使いやすいですね。
いずれにせよ、キャスト時のライン送りの良さがスムーズなリールが良いです。
ただ、このライン送りに関してはリール性能だけではなく、ロッド性能の方が大きく関わって来たりもします。
ベイトフィネスリールを購入する場合は、ベイトフィネス専用のウルトラライトやライトロッドを購入する事が大切です。
スピニングリールはロッドアクションを選ばないですが、ベイトフィネスリールですと専用ロッドを選ぶ必要がある事に注意しましょう。
渓流ではスピニングリールとベイトフィネスリールのどっちが良い?
自然渓流では、スピニングリールに比べてベイトフィネスリールを乗せたタックルの方が圧倒的に釣果につながります。
自然渓流では、とにかくルアーを撃ちまくる事が釣果につながる大きな要素です。
ベイトフィネスリールは、スピニングリールに比べて、キャストの正確性や手返しが良いので、渓流では圧倒的にコスパが高いです。
キャスト時に、渓流域では大岩やブッシュが邪魔をするので、それらのストラクチャーをうまく回避するのにもベイトフィネスの方が便利です。
ベイトフィネタックルの基本システムは、リールに0.5のPEラインを30m程巻き、先にトラウト用のフロロカーボンのショックリーダーをつけて、先端に1.5gから5gのスプーンやミノーをセットして使います。
管理釣り場でのはどちらのリールが良い?
管理釣り場でのトラウトリールは、スピニングリールとベイトフィネスリールのどちらでも、目的に合わせて使えば良いと思います。
例えば、管理釣り場のエリアトラウトから始めて、その後に自然渓流のネイティブトラウトを意識しているなら、管理釣り場ではベイトフィネスリールを取り入れて、ベイトフィネスタックルの練習をするのが良いと思います。
その他の場合、リールはどちらでも良いと思います。
管理釣り場は、常に魚は釣り人の気配を感じています。
ですので、ロッドアクションで食わせるよりも、小まめなルアーチェンジが釣果をあげる1番効果的な施策です。
リール性能などは、あまり関係のないフィールドですので、自分が好きで楽しめるリールやタックルを持って釣りに行く事が一番良いでしょう。
そもそも管理釣り場は、釣りを誰でも気軽に始められたり、楽しむことができる場所ですからね!
本気でトラウトゲームを始める方におすすめのトラウトリール3選!
ここまでで、近年のベイトフィネスリールの登場で、トラウトゲームで使うリールに大きな変化が起こっているのを分かっていただけたかと思います。
その流れから、ダイワ、シマノ、アブガルシアという各メーカーも現在は渓流ベイトフィネスリールや専用ロッドを販売しています。
とは言え、スピニングリールも近年は、スプールやローターの軽量化により、巻き上げ時のハンドルから伝わる感度の高さが飛躍的に向上し、ハンドルを回しているだけで、水中の様子がイメージできる程、ゲーム性の高いリールに仕上がっています。
それらを考慮した上での、私のおすすめトラウトリール3選を紹介したいと思います。
1.T3-AIR 8.6R-TW(ダイワ)
まずは、渓流ベイトフィネスの”王道リール”と言っても良い
・T3-AIR 8.6R-TW(ダイワ) 価格 : 58,000円
8.6:1のエクストラハイギアのベイトフィネスリール。
フィネス性能や、ブレーキシステムの、どれをとっても一流。
釣りの上級者で、これから渓流釣りを始めたいと言う方は、このリールを買っておけばとりあえずはずれなし!
2. カルカッタコンクエストBFS/HG(シマノ)
次に、私の大好きな
・カルカッタコンクエストBFS/HG(シマノ) 価格 : 54,000円
ノーマルハイギアのベイトフィネスリール。
T3-AIRにも、6.8:1のノーマルハイギアモデルはありますが、あえて丸型リールのカルコンをピックアップしました。
初級者から上級者まで、巻き物から撃ち物まで、幅広くカバーできるギア比とドラグパワー。
そして、丸型リールと言うのが、どのフィールドでもいつの時代もオシャレに見えます。
カルコンの代名詞である、ハンドルの巻心地は最高です。
3.16ヴァンキッシュC2000S(シマノ)
スピニングリールからのエントリーで
・16ヴァンキッシュC2000S(シマノ) 価格 : 54,500円
5.1:1のノーマルギアのスピニングリール。
ローター性能の低慣性&軽量化で、ハンドルを巻いていると、水中の様子が手に伝わります。
スピニングリールなので、比較的誰でも入りやすいし、誰でも入りやすいからこその、使って見た時の驚きが伝わる。
以上の3選が私のおすすめです。
正直言ってハイエンドモデルばかりですが、この3選は管理釣り場や自然渓流で長く使うことを想定しています。
道具や釣果にあまりこだわらない場合や、一度だけの釣行予定の場合は、もっと安いリールで全然問題ありません!
今回は本気でトラウトゲームを始めたい、初心者の方に向けたおすすめ3選でした!!